|
サファヴィー朝の時代に親族のために2つの工房が出来た頃は、最初はシルクの絨毯が織られていました。当時のイスファハンの絨毯は、最高の染めとデザインで、有名な先生によって織られていました。残念ながらヨーロッパやアメリカの富裕層か、個人による博物館などが手に入れています。ロンドンやフランスにある絨毯は、ほとんどイスファハンで作られた絨毯で、当時は価値のあるものでした。サファヴィーの時代が終わってからしばらくは、絨毯を織ることを忘れられていました。そしてサファヴィーの後、ナーセレティン シャヘガージャールの時代になると、イスファハンの工房が全くなくなりました。しかし、息子のゼエルソルタンの時代になると、イスファハンでまた絨毯を織ることが始まり、ゼルソルタンが一番最初に作られる工房を見に行った時、絨毯に自身の名前を入れるように指示しました。そこからまたイスファハンの絨毯が復活したのです。現在、イスファハンのなかで、セラフィアン、ダーヴァリ、ハーギギなどの工房が有名です。
イスファハンの絨毯は、シルク、ウール、クルクウールの3つの糸で織られます。織りを細かくするために、房になる部分(芯)はシルク、織りの部分はシルク、ウール、クルクウールの混ざりでデザインが出来上がります。芯にシルクを使うと織りが細かくなるので、小さな花柄や細かい模様でもくっきり色鮮やかに見えます。
イスファンの山などで採れる花は、昔から糸を染める染料の材料として使われてきました。イスファハンの絨毯によく使われるベースの色は、トルコブルー、紺色、赤、ページュ、薄緑で、工房でよく織られるサイズは、ザロニム、ドザール、6㎡などです。 |
|
サイズ 153 × 238
(SEIRAFIAN工房)
|
|
サイズ 115 × 190
(SEIRAFIAN工房)
|
|
サイズ 133 × 190
(ALINABAVI工房)
|
|
サイズ 62 × 105
|
|
サイズ 104 × 170
|
|